当院のコロナウイルス対策
Update: 2020.04.08
Category: 診療について
昨日、7都道府県に非常事態宣言が発令されました。愛知は予想通り飛ばされましたが、いずれにせよ基本的な考え方としては、
「自分も感染しているかもしれない」、というスタンスで、当院のスタッフも、飼い主さんも、ともに行動することが大切です。
手指消毒薬は玄関先あります。
席は一つ飛ばしで患者さんの間隔は1.5-2mを確保。車中でお待ちいただくことも勿論可能です。
診察室では基本的にお話は要点をおさえながら簡潔にとりおこなうように心がけています。
消毒薬は当院で長く使用しているアルビペット(次亜塩素酸水)です。コロナウイルスに対してはエビデンスがありませんが、同じようなエンベロープをもつインフルエンザウイルスは3分で99%以上失活します。ノロウイルスにも効果があります。皮膚や動物に直接噴霧しても安全です。その他、食器、便座、扉の取っ手など、除菌に重宝します。また、使用済みのマスクの表裏にスプレーして除菌することもできます。
犬猫への感染についてですが、コロナ感染者の飼育していた犬を香港で検査したところの17匹中2匹に陽性、猫は8匹検査して陽性。
ベルギーにて同じく感染者の飼い猫から1匹陽性反応。この猫は軽い呼吸器症状と消化器症状を伴っていたということです。中国で人為的に高濃度の新型コロナウイルスを上部気道に噴霧し、感染が成立したとの報告や、NYのトラの話などありますが、現時点で 犬や猫から人への感染は確認されていないようです。詳細はAFP、CNNにニュースとして普通に乗ってますので参照してみて下さい。
うちの猫が調子悪かった時
Update: 2019.10.05
Category: 診療について
感染性胃腸炎だと思うんだけど、患者さんで一匹でて、その後、同じような症状で次々と来院。。うちのにゃんずにも飛び火して、この前入院してました。症状は、突然の食欲大不振或いは廃絶。軽度の嘔吐と下痢。軽度発熱。WBC減少。7-10日程経過すると勝手に治る。その間支持療法。で、入院させられて、、きょとん。。
ハムスター 耳の腫瘍
Update: 2019.04.25
Category: 診療について
出血が続いていたハムスターの耳の腫瘍を切除。腫瘍の発生部位が耳の付け根で大規模な切除が必要かと思われましたが、幸い付着部は有茎状になっていて容易に切除できました。病理組織診断はオナー希望により行わず。
元気になってよかったね。
外科あるある
Update: 2019.03.14
Category: 診療について
動物に対する医療行為は、人から見れば善い行いであり、人から見れば、必要なことなのだが、当の動物側からすれば迷惑行為以外の何物でもない。
(ただでさえしんどいのに、とっつかまって注射打たれたうえ、なんで体傷つけられなあかんねん! とか思っているはず。。知らんけど。。(;^_^A)
手術でお腹を開けるのも、その原則は当てはまる。
「手術直後だから僕、自重しまーす!」とか言って、大人しくしていてくれればいいけれど。。。
写真は、他院にて急性腹症で試験開腹の後、縫合。その後、当院に3日程入院。退院してその1週間後の様子。
まれに、こんなことになっちゃう。しかし、この子の場合は、縫合時に獣医師側の技術的エラーがあった可能性も十分考えられる。
腹壁縫合時に組織を十分引っ掛けなかった可能性、縫合時に縫合糸に傷をつけてしまって、後で切れた可能性、結紮が不十分だった可能性、、、
医原性?腹壁ヘルニア。リオペ後は順調に回復しました。
よく、獣医は金がかかるといいますが、お金かかるんです。
その大きな理由の1つが、動物は治療に協力的ではない からです。
その動物の協力的でないところを見極めて、リスクをできるだけ相殺できるように対策を練り、事故が起こらないように動物を治療する。
そして、そのリスクについて飼い主に対する細かい説明。。当たり前ですが、様々な人がいますから、その人にとって最も理解しやすい言葉をチョイスしなくてはなりません。解りやすい言葉は曖昧さを内包します。対して専門的な言葉は曖昧さは回避できますが、難解になる。これは中々大変なことなんです←半分愚痴 (;^_^A。
それでも一定の確率で事故は起こる。。。
担雪埋井。。他山の石 としよう。。
- 1
- 2