ペットの病気と健康について | 愛知県愛知郡東郷町にあるとうごう動物病院/犬・猫・ハムスター・フェレット・ウサギなどの病気の治療、ワクチン、フィラリア、マイクロチップ

ペットの病気と健康について

おしっこが出ない!

ネコはこの時期、おしっこがでない、もしくは何度もトイレに行く、という理由で診察をうける機会が多くなります。
原因の殆どは尿の中に結晶 (細かい砂粒のようなもの) がたくさんできて、尿道をふさいでしまうためです。

この病気が発生するのは普通、気温が下がるこの時期から冬にかけてです。
寒くなると飲水量が減り、尿が濃くなります。
そのため溶媒である尿の量が減少し、溶質として尿中に解けている結晶成分が析出しやすいのです。その結果、結晶ができやすくなります。
雄は尿道が細く長いので結晶がつまりやすく、経験的にアメリカンショートヘアの雄は特にこの病気になりやすいように思います。それから、若いネコによく発生します。
たべものや生活環境も重要です。罹患するネコは殆どが100%室内飼育で、ドライのキャットフードのみを与えられています。

 

早期発見のためねこさんの毎日の排尿状況を観察するようにしましょう。
観察の要点は、排尿回数が多くなっていないか?
おしっこをした後のネコ砂の固まりが小さいものばかりになっていないか?
の2点で十分でしょう。

治療は、おしっこを出るようにした後、
抗生物質、尿道拡張薬、食事療法を組み合わせておこないます。

おかしいな?とおもったら診察を受けるようにしましょう。

最近たくさん水を飲む

一般的に飲水量が増えている場合は動物にとってあまりよいことはありません。

最近よく水を飲んでいる姿を見かけるようなら、24時間でどのくらい飲んでいるのか

客観的に測定してみましょう。

 

 

方法は簡単です。
1. 24時間で飲みきれないような水(10kgの犬なら2リットルくらい)をおいておく。 置いておく水の量はしっかり量っておいてください。
2. 他の場所では水を飲めないようにしておき、24時間待ちます。
(例:朝8時から翌 朝8時まで)
3. 残った水の量を量って、初めに置いておいた水の量から引き算します。そうする とその子が24時間で飲んだ水の量がわかります。

 

例えば10kgの犬に対して、朝8時に2リットル水を用意したとします。 次の日の朝8時に1.4リットル残っていたとすると、その犬は24時間で600mlの水を飲 んだことになりますね。その場合、体重1kgあたりの飲水は60mlになります。

普通、体重1kg当たり100ml以上の水を飲む場合は身体に何か異常がおこっています。 また60ml以上100ml未満なら、病気の可能性があります。このような場合は、動物病 院で診察を受けた方がよいでしょう。 どのような病気が考えられるか、以下に挙げてみました。参考にしてください。

 

猫の場合、
 腎臓病(お年寄りの猫では一番多いです)
 糖尿病(以外と多いです)
 肝臓疾患
 内分泌疾患(甲状腺、副腎などホルモンの病気)
 その他、身体のどこかに炎症が存在(怪我など)

 

犬の場合
 内分泌疾患
  副腎
  甲状腺
  副甲状腺
  膵臓(糖尿病)
  脳下垂体
  子宮蓄膿症(子宮に膿が溜まる病気)
  肝臓疾患
  腎臓病
  心理的要因
  薬を飲んでいる
  その他身体のどこかに炎症が存在(怪我、歯肉炎、関節炎、皮膚炎、外耳炎など)

 

水を飲む量は簡単にチェックできる検査項目です。いつも充分注意してあげましょ う。ちなみに、人間にもあてはまります。

目がしょぼしょぼしている

犬や猫が目をしょぼつかせていたり、半開きにしていたりすることは

よくあることです。普通は涙もたくさん出ていることが多いです。
これは目に痛みがあるサインですから見逃さないようにしましょう。

大人しい子なら、先ず目の中に植物のかけらや砂等の異物がないかどうかをよく観察してみましょう。

可能ならまぶたを少し反転させて裏側も観察してみて下さい。
もし、異物が見つかったら、ホウ酸水(水道の水でも少量ならOK)を多めに点眼して異物を洗い流すよう

にしてみます。除去できればよいですが、とれない時は動物病院にかかるようにしましょう。
単純にウイルスや細菌による結膜炎の場合もあります。

眼が部分的に青白く濁っていたり、瞳(黒目の部分)が片方の目とくらべて小さくなっていたり(逆にと

ても大きくなっていたり)、白眼が充血していたり、と 眼球自体に異常が見られる場合にはなるべく早く

獣医の診察を受けるようにしてください。角膜(目の表面の透明な部分)や眼球内部の異常があるかもし

れませ ん。その場合は治療をなるべく早くはじめる必要があります。

異物もなく目自体もきれいにみえるのに、いつも目をしょぼしょぼさせて涙がたくさん出ている子もいます。

そのような犬猫のまぶたをよくみると、多くの場合、逆さまつげが生えています。心当たりのある方は一度診察を受けるといいでしょう。

目がおかしい場合はあまり様子を見ないようにして、早めに診察を受けるようにして下さい。

涙目、結膜炎

結膜炎では上と下のまぶたの内側が赤く充血したり、ぶよぶよと腫れてきたります。 ねこさんは涙目になり、目を充分に開けることができず、半開きになったりします。 前足で顔を洗う仕種を何度も繰り返す場合もあります。

 

原因としましては

・「ヘルペスウイルス」による猫のかぜにともなっておこる場合

・「クラミジア」という病原体が感染しておこる場合

・その他のばい菌の感染

・目をついたとかこすったなどの傷による場合

などが一般的です。

 

特にヘルペスやクラミジアは猫に多く、発熱を伴う場合もよくあります。 ヘルペスの結膜炎は慢性化しやすく、一度よくなったようにみえても猫さんの 免疫力が落ちた時に再発することがしばしばです。子猫の時にヘルペスウイルスによるひどいかぜを 患った場合などはその後ずっと慢性的な結膜炎が続くこともあります。

治療には抗ウイルス薬やテトラサイクリンと呼ばれる抗生物質の点眼、インターフェロンの注射などいくつかの お薬を組み合わせて使用します。またヘルペス感染の予防にはワクチンがありますので接種してあげるとよいです。

ねこさんの目がうるうるしている時は早めに診察をうけるようにしてくださいね。

真菌(かび)による皮膚病

すこし涼しくなってくると細菌性皮膚炎は減ってきます。
かわって増えてくるのが、かびによる皮膚病です。
かゆみはそれほど強くないですが、ふけや赤みを伴って円形に毛が抜けてきます。頭部、手足、体幹などいろいろなところにできます。
脱毛は徐々に周辺に広がって、来院される時には直径2~3cmになっていることが多いです。

一度発症すると治療に時間がかかります。抗生物質には反応しません。抗真菌薬を処方するのですが投薬しても治癒するまでに5~6週間はかかります。原因となる病原体は皮膚糸状菌といいます。

人間にも移りますので手洗いは励行して下さい。

疑わしい皮膚病を愛犬や愛猫にみつけたら早めに動物病院で診察を受けるようにしましょう。

 

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