猫の爪とり
猫さんを飼う上で、飼い主の頭を悩ませる事のひとつに 爪とぎ があります。
買ったばかりのテーブルやソファーなど容赦なくがりがりと。。。壁紙やふすま、ドアの横なんかも。。
それでも爪をとるのは可愛そうなので猫好きのみなさんは、ひたすら辛抱辛抱。。
獣医として強くは勧められませんが、家じゅうの被害があまりに大きいときには爪とりの手術も検討してみてください。手術費用は30000円(税抜き)、1日入院の費用も含みます。翌日お返しでもよいのですがやはり数日間の入院を勧めます。手術は猫の前足の爪を、指の一番先の関節ごと切除します。手術の後は包帯で7-10日ほど、保護しないといけません。手術よりもそのあとの術後管理に気をつかいます。猫さんは手術個所の違和感と包帯の違和感で腕を小刻みに振り回しますので、しばらくしてからまた出血してきたり包帯が取れたりすることもあります。手術後数日間お預かりしたほうがよいのにはそういった理由があります。抜糸はだいたい10-12日後です。手術後しばらくは足をかばったりしますが自然に治まります。過去にこの手術をうけて、足を悪くした猫さんは今のところおりません。
写真は手術後11日目、抜糸のときのものです。この子も元気にしています。
ご検討される方は診察室でもっと詳しいお話をいたします。猫さんの性格によっては手術後の管理が極めて難しい子もいますので、そのような点も含めてお話させて頂ければと思います。