動物の種類から選ぶ

  • 急に元気がなくなった(椎間板ヘルニアかも)

    さっきまで元気に動き回っていたのに、気がつくとしっぽを垂れて、背中を丸めてしょんぼりしている。

    体が震えていて、抱き上げようとすると痛そうになく…。わんちゃんが、急にこんな状態に陥っ

    た時は椎間板ヘルニアかもしれません。

    この病気はミニチュアダックスに多発します。
    この犬種を飼っている方は特に注意しましょう。

     

    椎間板というのは背骨と背骨の間にある座ぶとんのような構造物です。背骨は1本の長い骨ででき

    ているのではなく、短い骨がいくつも連なってできています。
    その、短い背骨と背骨の1つ1つが互いにぶつからないように、クッションの役割をはたしているの

    が椎間板なのです。

    特定の犬種(特に多いのがミニチュアダックス)では椎間板が障害をおこしやすく、そのせいで背骨の中をはしっている脊髄を圧迫したり、傷つけたりします。

    椎間板が壊れて脊髄が圧迫をうけると、程度によって次のような症状がでてきます。
    程度が軽い場合は、背中や腰が痛くなります。結果として、犬は体を動かすことを嫌がり、ふるえたり、何かの拍子に痛みから悲鳴のような鳴き声を上げたりします。
    最初のうちはこのような痛みからくる元気消失を繰り返すことが多いようです。
    しかし、脊髄への椎間板による障害がひどい場合は、後ろ足が麻痺してうんちやおしっこができなくなってしまいます。
    首の椎間板が障害をうけると前足も麻痺することがあります。

     

    症状が痛みによる元気消失だけであれば、3~4週間の厳しい運動制限でおおかた治ります。
    ただ、再発の可能性は常にありますので、運動制限を解いてからも、ジャンプしたり階段を昇り降りしたり、ソファに飛び乗ったりというような背骨に負担をかける運動は厳禁です。
    体重超過の場合には減量も必ずしなければなりません。

    足が麻痺するような重大な症状がでている場合には外科的な治療が必要になることが多いです。
    しかし、手術をしても麻痺が回復しない場合もあります。また、手術を選択しなくても麻痺がかなり回復する場合も多くあります。このあたりは難しいところですが充分な話し合いの上で決めていかなければなりません。

     

    ミニチュアダックスを飼っている方は、普段から体重管理を心掛け、ジャンプや飛び乗り、階段の昇降は避けるようにしましょう。
    椎間板ヘルニアは突然やってくる恐い病気です。

  • 皮膚病

    皮膚病の季節になりました。
    皮膚病の原因は大まかに言いまして、細菌、真菌、外部寄生虫、アレルギー、ホルモン関連、自己免疫性の6つがあります。

    季節がら気温と湿度の上昇に伴い急に増えてくるのが、細菌による皮膚疾患です。
    皮膚の表面がすりむけたように赤くなって表面がただれてきます。形は普通楕円形で、大きさはまちまちですが、直径1cmから5cmほどのことが多いです。
    皮膚に存在するブドウ球菌の一種が主な原因菌です。抗生物質には比較的よく反応しますので、10日ほどの投薬でほぼおさまります。

    経験的にわんちゃんをシャンプーした後、乾燥が不十分だと発生することが多いように感じます。
    診察室で飼い主の方が、「このまえシャンプーしたばっかりなのに・・・」と残念そうによくコメントしています。
    皮膚病予防のためにシャンプーしているはずが、そのあとあまり乾燥させていないので、余計皮膚病になりやすくしてしまっているのです。

    しっかりタオルドライして被毛の水分をよく吸い取るようにして、できればドライヤーもかけましょう。

  • 角膜内皮ジストロフィー

    中高齢のチワワやダックスに多くみられる目(角膜)の病気です。
    ふつう両方の目に発生し、目の表面(角膜)が青白く濁ります。
    痛みはなく角膜の白濁だけが徐々に広がっていきます。

    角膜の内皮細胞が変性し、目の水分が角膜の内部にしみ込んで、水ぶくれのようになること(角膜浮腫)で濁りがでます。

    ときに角膜の表面がはがれてしまうこともあり、こうなると痛みがでます。遺伝的な疾患なので完治は困難ですが進行をおくらせたり、やや改善させたりする眼薬はありますのでそれらを生涯続ける必要があります。

  • おしっこが出ない!

    ネコはこの時期、おしっこがでない、もしくは何度もトイレに行く、という理由で診察をうける機会が多くなります。
    原因の殆どは尿の中に結晶 (細かい砂粒のようなもの) がたくさんできて、尿道をふさいでしまうためです。

    この病気が発生するのは普通、気温が下がるこの時期から冬にかけてです。
    寒くなると飲水量が減り、尿が濃くなります。
    そのため溶媒である尿の量が減少し、溶質として尿中に解けている結晶成分が析出しやすいのです。その結果、結晶ができやすくなります。
    雄は尿道が細く長いので結晶がつまりやすく、経験的にアメリカンショートヘアの雄は特にこの病気になりやすいように思います。それから、若いネコによく発生します。
    たべものや生活環境も重要です。罹患するネコは殆どが100%室内飼育で、ドライのキャットフードのみを与えられています。

     

    早期発見のためねこさんの毎日の排尿状況を観察するようにしましょう。
    観察の要点は、排尿回数が多くなっていないか?
    おしっこをした後のネコ砂の固まりが小さいものばかりになっていないか?
    の2点で十分でしょう。

    治療は、おしっこを出るようにした後、
    抗生物質、尿道拡張薬、食事療法を組み合わせておこないます。

    おかしいな?とおもったら診察を受けるようにしましょう。

  • 最近たくさん水を飲む

    一般的に飲水量が増えている場合は動物にとってあまりよいことはありません。

    最近よく水を飲んでいる姿を見かけるようなら、24時間でどのくらい飲んでいるのか

    客観的に測定してみましょう。

     

     

    方法は簡単です。
    1. 24時間で飲みきれないような水(10kgの犬なら2リットルくらい)をおいておく。 置いておく水の量はしっかり量っておいてください。
    2. 他の場所では水を飲めないようにしておき、24時間待ちます。
    (例:朝8時から翌 朝8時まで)
    3. 残った水の量を量って、初めに置いておいた水の量から引き算します。そうする とその子が24時間で飲んだ水の量がわかります。

     

    例えば10kgの犬に対して、朝8時に2リットル水を用意したとします。 次の日の朝8時に1.4リットル残っていたとすると、その犬は24時間で600mlの水を飲 んだことになりますね。その場合、体重1kgあたりの飲水は60mlになります。

    普通、体重1kg当たり100ml以上の水を飲む場合は身体に何か異常がおこっています。 また60ml以上100ml未満なら、病気の可能性があります。このような場合は、動物病 院で診察を受けた方がよいでしょう。 どのような病気が考えられるか、以下に挙げてみました。参考にしてください。

     

    猫の場合、
     腎臓病(お年寄りの猫では一番多いです)
     糖尿病(以外と多いです)
     肝臓疾患
     内分泌疾患(甲状腺、副腎などホルモンの病気)
     その他、身体のどこかに炎症が存在(怪我など)

     

    犬の場合
     内分泌疾患
      副腎
      甲状腺
      副甲状腺
      膵臓(糖尿病)
      脳下垂体
      子宮蓄膿症(子宮に膿が溜まる病気)
      肝臓疾患
      腎臓病
      心理的要因
      薬を飲んでいる
      その他身体のどこかに炎症が存在(怪我、歯肉炎、関節炎、皮膚炎、外耳炎など)

     

    水を飲む量は簡単にチェックできる検査項目です。いつも充分注意してあげましょ う。ちなみに、人間にもあてはまります。

  • 目がしょぼしょぼしている

    犬や猫が目をしょぼつかせていたり、半開きにしていたりすることは

    よくあることです。普通は涙もたくさん出ていることが多いです。
    これは目に痛みがあるサインですから見逃さないようにしましょう。

    大人しい子なら、先ず目の中に植物のかけらや砂等の異物がないかどうかをよく観察してみましょう。

    可能ならまぶたを少し反転させて裏側も観察してみて下さい。
    もし、異物が見つかったら、ホウ酸水(水道の水でも少量ならOK)を多めに点眼して異物を洗い流すよう

    にしてみます。除去できればよいですが、とれない時は動物病院にかかるようにしましょう。
    単純にウイルスや細菌による結膜炎の場合もあります。

    眼が部分的に青白く濁っていたり、瞳(黒目の部分)が片方の目とくらべて小さくなっていたり(逆にと

    ても大きくなっていたり)、白眼が充血していたり、と 眼球自体に異常が見られる場合にはなるべく早く

    獣医の診察を受けるようにしてください。角膜(目の表面の透明な部分)や眼球内部の異常があるかもし

    れませ ん。その場合は治療をなるべく早くはじめる必要があります。

    異物もなく目自体もきれいにみえるのに、いつも目をしょぼしょぼさせて涙がたくさん出ている子もいます。

    そのような犬猫のまぶたをよくみると、多くの場合、逆さまつげが生えています。心当たりのある方は一度診察を受けるといいでしょう。

    目がおかしい場合はあまり様子を見ないようにして、早めに診察を受けるようにして下さい。