動物の種類から選ぶ

  • ワクチンについて

    犬の伝染病ワクチン


    当院で取り扱う犬の伝染病ワクチンは5種、7種、10種の混合ワクチンと、レプトスピラ単独ワクチンの4種類です。

    子犬の場合、ワクチンは生後7週か8週目に1回目、その後3週間 から4週間の間隔で2回目、3回目を接種します。最後のワクチン接種日が生後100日過ぎになるように接種するのが理想的です。お散歩やトリミングに行く のは最後のワクチン接種後、2週間程経過してからにしましょう。それまでは犬の多くいる場所への外出はできるだけ控えましょう(動物病院もしかり)。
    大人の犬は原則として1年に1回追加接種しましょう。

    致死率の高い犬の代表的な伝染病は、ジステンパーとパルボウイルス感染症です。この二つの伝染病はどのワクチンを接種しても予防できます。以下にワクチンで予防できる病気につて簡単にご説明いたします。

    ジステンパー : はじめは、くしゃみ、眼やに、鼻水、せき、下痢など、風邪に似た症状が長く続き、その後、神経症状(震えやけいれん)がでてくる恐ろしい病気です。致死率も非常に高いです。6種、9種、いずれのワクチンでも予防できます。

    パルボウイルス感染症 : 激しい嘔吐と血便が主な症状です。食べることができないので、体力のない小型犬の小犬にとっては致死率の高い、怖い病気です。5種、7種、10種いずれのワクチンでも予防できます。

    パラインフルエンザ : 平たく言えば犬の風邪です。咳、鼻水、発熱などの呼吸器症状を伴います。5種、7種、10種、いずれのワクチンでも予防できます。

    アデノウイルス2型 : やはり犬の風邪の類で、乾いた咳がしばらく続きます。5種、7種、10種、いずれのワクチンでも予防できます。

    伝染性肝炎 : 症状の程度には差がありますが、元気食欲がなくなり、高熱や嘔吐、下痢を主症状とします。病気の回復期に目が白く濁る独特の症状を呈する場合があります。5種、7種、10種、いずれのワクチンでも予防できます。

    コロナウイルス感染症 : 犬の胃腸風邪です。嘔吐や下痢が主な症状ですが、この病気単独で命を落とすようなことはまずありません。10種のワクチンで予防できます。

    レプトスピラ病 : 腎炎や肝炎をおこす怖い病気です。この病気 は人にも感染します。嘔吐、高熱、黄疸、血便、筋肉痛などの症状をあらわします。レプトスピラ病には多くの型があります。7種ではそのうちの2つの型を予防できます。10種では、4つの型を予防できます。

    必要に応じてワクチンを選択してください。
    屋外飼育の場合や散歩好きの犬は7種もしくは10種、室内飼育で外出しない犬は5種でよいでしょう。

     

    猫のワクチン

    猫のワクチンは3種混合、5種混合の2種類を扱っています。5種ワクチンは接種頭数が少ないので常備はしておりません。子猫の場合、3種と5種は、生後60日と90日の2回接種、以降大人になってからは原則年1回の追加接種が必要です。お気軽にご相談ください。

    3種混合ワクチン:
    猫ウイルス性鼻気管炎、カリシウイルス感染症、汎白血球減少症の3種類の病気を予防します。最も基本的なワクチンです。室内飼いの猫さんはこのワクチンで十分でしょう。

    猫ウイルス性鼻気管炎 : ヘルペスウイルスによる感染症で、上部気道炎による鼻水、くしゃみ、結膜炎や角膜炎による涙目、眼やに、また発熱などの症状を伴います。食欲不振が長く続くと命に関わります。また、猫さんによっては治療にうまく反応せず、長期間症状が続く慢性感染に陥る場合もあります。そうなると生涯にわたりストレスなどで症状が頻繁に再発するようになってしまいます。

    カリシウイルス感染症 : 上記のウイルス性鼻気管炎と鼻水、くしゃみ、咳、発熱などの風邪の症状を伴い、時に肺炎をおこします、また、舌炎や口内炎を起こすことが多くそうなると痛みで食欲が落ちることがあります。悪化させてしまうとやはり命に関わります。

    汎白血球減少症 : パルボウイルスによる、ほぼ、致死性の伝染病です。激しい嘔吐と血便を繰り返し、猫さんは急速に脱水が進みます。病気と闘う白血球が極端に減少し、抵抗力がなくなってしまいます。全力で支持療法を行いますが報われないことが圧倒的に多く、それだけに予防が非常に大切です。ウイルスの抵抗力が強いのでこのウイルスに感染した猫がでてしまうと、しばらくは猫が飼えなくなるほどです。

     

    当院で扱っているワクチンです。

    写真左側、上から犬の5種、7種、10種混合ワクチン。他に人獣共通伝染病のレプトスピラ単独ワクチンも扱っています。

    右側は猫の3種混合ワクチンです。

     

     

    5種混合ワクチン :
    上記の3種に加えて、猫白血病とクラミジア感染の予防を加えたワクチンです。外出する猫には接種しておいたほうがよいでしょう。

    猫白血病ウイルス : 感染猫とのけんか、グルーミング、食器やトイレの共用など濃厚な接触から感染します。感染してもすべてが発症するわけではありませんが、30-40%はウイルスの持続感染をおこし発症します。発症した猫さんは、体の抵抗力が落ちて、口内炎、慢性風邪、治りにくい皮膚病やけが、リンパ腫、白血病、貧血などの病気になります。最終的には、発症猫の80%程度は3年以内になくなってしまう怖い病気です。

    クラミジア感染症 : 結膜炎やくしゃみ鼻水といった呼吸器の症状をあらわします。子猫が発症することが多く、発熱や食欲低下をともなうこともあります。あまり重篤化することはないようです。

  • 当院の犬猫のノミダニフィラリア予防

    2026年 10月現在、下の写真の予防及び駆虫薬を使用しています。マダニが媒介するウイルス性疾患で人獣共通伝染病の重症熱性血小板減少症(SFTS)予防は最重要で必須です。従来のフィラリアだけでなく、マダニの予防もしっかり行いましょう。予防期間は4-12月です。

  • 口の中が白っぽい

    いつもはきれいなピンク色なのに、ふと見ると口の中の色が白っぽい、または紫色だったりする

    場合があります。おおまかに言って三つの原因が考えられます。

    1. 貧血
    どこかからの持続的な出血、骨髄の異常、赤血球を作るための栄養素の欠乏(鉄、葉酸、 B12 )、溶血(免疫学的な要因で赤血球が壊れる病気で急速な貧血を招く)、脾臓や肝臓の病気など。
    2. 血液の流れが悪い
    心臓の病気、ひどい脱水、アナフィラキシー(激しいアレルギー反応の一種)、敗血症(血液にばい菌が混ざる状態)など
    3. 肺が悪い
    息が荒い、すぐへたり込む。

    いずれも緊急性の高い病気ですから、早めの受診を心がけてください。

  • 子犬の下痢

    後3-4ヶ月くらいまでの子犬はよく下痢をします。 よくある原因をピックアップしてみましょう。

    よくある下痢の原因としては

    環境変化のストレス:   家に来てまだ時間が経ってなくて、御家族の方が熱烈歓迎して、子犬をいじり過ぎるとよく下痢をして体調を崩します。お家に慣れるまで待ってあげましょう。
    寒さ:   冬 場、特に夜、暖房を切ってしまうとかなり冷えます。これも下痢の大きな原因となります。子犬のいる周辺に温度計を設置し、冬場でも22°くらいは保つよう にしてください。保温はエアコンが一番ですが、ペット   ヒーターでも構いません。要するに適切な温度がキープされているかどうかが問題です。
    フード:   餌 の食べ過ぎは便がゆるくなる原因になるようです。適切な量を与えましょう。子犬用のフードにはパッケージの裏に給餌量が表示されていますからそこをしっか り見ましょう。よく、ペットショップの人が、子犬の頭  の大きさが一日量の目安、なんていってますが、それは大雑把すぎます。きちんとグラムを量りましょ う。また、フードに添加物を加えたり、フードをふやかして与えるのはなるべく早い段階で止めるようにしましょう。
    食器:   きれいに洗うようにしましょう。とても大事です。給水ボトルは不衛生になりやすいのであまり勧めません。どうしても使用する場合は隅々まで徹底的にきれいにしてください。
    食糞:   子犬はよくうんこをたべます。でもこれは習性でもありますからあまり叱らないようにして下さい。それよりもしたらすぐ片付けるようにしましょう。食糞は下痢の原因になります。
  • おとなの犬の下痢

    はっきりとした原因がないのに下痢をしてしまうことは、けっして 珍しいことではありません。 色々とお話を伺って原因を探るのですがよくわからないこともあります。

    症状としましては、 何度も便意をもよおし、少量の便を何度もする場合(よく血液や粘液が混ざる)は 大腸性の下痢で、たいした事のないケースが殆どです。

    一方、回数はそれ程多くないけれどほぼ必ず下痢で、体重食欲とも落ちてきている ようなら、小腸性の、もしくは他の内科的疾患に伴う下痢が疑われます。

    これはかなり心配な状況です。診察必須です。

    よくある下痢の原因としては
    1. 食事の変化
    お話から明らかに普段と違うものを食べた場合。
    具体的にあげるとキリがないのですが、 食べ慣れないフードやおやつ、香辛料や油のいっぱいついたお肉など、また、くだものではこの時期、 梨や柿も下痢をおこしやすいように思います(経験的に言って)。野菜はたくさん食べると便が緩くなることが多いです。お菓子や、クリームいっぱいのケーキは膵臓にリスクがあると言われています。

    2. お父さんのあたえるもの
    お父さんはお酒を飲んでよい気分になると(お酒が入らなくても、ついつい)ろくでもないものを与えます。すると、翌日動物病院で犬が診察を受けることになります(経験的に言って…)。気をつけてくださいね。

    2′. おじいちゃん、おばあちゃんのあたえるもの
    お父さんと同様です!年輩の方は何度いっても聞いてくれませんが、犬もそのうち下痢しなくなるみたいです(ホント!?)

    3. ストレス
    恐怖、緊張、寒さなどに関係するストレスは下痢を引き起こします。人間と一緒です。

    4. 感染症
    細菌やウイルスの感染

    5. 寄生虫
    成犬の場合、代表的な寄生虫は鞭虫(べんちゅう)でしょう。
    粘液や血液を伴ったしぶり便が特徴。

    6. 原因不明の出血性胃腸炎
    何か、に胃腸が反応して出血性の下痢と嘔吐をおこします。飼主様にお話を聞いても一通り検査をしても、これといった原因を見つけられません。3-5日で治ります。

    7. 小腸、大腸、肝臓、膵臓などさまざまな内臓の疾患に伴った下痢
    通常小腸性の下痢です。

     

    大体、このような原因に分けられるでしょうか。殆どの下痢は適切な治療と食事管理で治すことができます。 わんちゃんが繰り返し下痢をしたり、ずっと便が緩かったりする場合には病院に相談しましょう。

  • 急に元気がなくなった(椎間板ヘルニアかも)

    さっきまで元気に動き回っていたのに、気がつくとしっぽを垂れて、背中を丸めてしょんぼりしている。

    体が震えていて、抱き上げようとすると痛そうになく…。わんちゃんが、急にこんな状態に陥っ

    た時は椎間板ヘルニアかもしれません。

    この病気はミニチュアダックスに多発します。
    この犬種を飼っている方は特に注意しましょう。

     

    椎間板というのは背骨と背骨の間にある座ぶとんのような構造物です。背骨は1本の長い骨ででき

    ているのではなく、短い骨がいくつも連なってできています。
    その、短い背骨と背骨の1つ1つが互いにぶつからないように、クッションの役割をはたしているの

    が椎間板なのです。

    特定の犬種(特に多いのがミニチュアダックス)では椎間板が障害をおこしやすく、そのせいで背骨の中をはしっている脊髄を圧迫したり、傷つけたりします。

    椎間板が壊れて脊髄が圧迫をうけると、程度によって次のような症状がでてきます。
    程度が軽い場合は、背中や腰が痛くなります。結果として、犬は体を動かすことを嫌がり、ふるえたり、何かの拍子に痛みから悲鳴のような鳴き声を上げたりします。
    最初のうちはこのような痛みからくる元気消失を繰り返すことが多いようです。
    しかし、脊髄への椎間板による障害がひどい場合は、後ろ足が麻痺してうんちやおしっこができなくなってしまいます。
    首の椎間板が障害をうけると前足も麻痺することがあります。

     

    症状が痛みによる元気消失だけであれば、3~4週間の厳しい運動制限でおおかた治ります。
    ただ、再発の可能性は常にありますので、運動制限を解いてからも、ジャンプしたり階段を昇り降りしたり、ソファに飛び乗ったりというような背骨に負担をかける運動は厳禁です。
    体重超過の場合には減量も必ずしなければなりません。

    足が麻痺するような重大な症状がでている場合には外科的な治療が必要になることが多いです。
    しかし、手術をしても麻痺が回復しない場合もあります。また、手術を選択しなくても麻痺がかなり回復する場合も多くあります。このあたりは難しいところですが充分な話し合いの上で決めていかなければなりません。

     

    ミニチュアダックスを飼っている方は、普段から体重管理を心掛け、ジャンプや飛び乗り、階段の昇降は避けるようにしましょう。
    椎間板ヘルニアは突然やってくる恐い病気です。