ペットの病気と健康について | 愛知県愛知郡東郷町にあるとうごう動物病院/犬・猫・ハムスター・フェレット・ウサギなどの病気の治療、ワクチン、フィラリア、マイクロチップ

ペットの病気と健康について

歯について

ウサギの歯は一生の間ずっと伸び続けます。
適切な食事を与え、上手に歯を使わせないと 噛み合わせが狂って上下の奥歯が片寄って伸びてしまいます。普通、下の奥歯は内側(舌のある方向)に尖ってのびてしまうので 食事の時、歯が舌の付け根や横に当たるようになります。

このような状態になるとウサギは痛くてあまり食べなくなります。
また、よだれも出るようになります。 食べなくなることで胃腸の調子も悪くなってしまいます。

ウサギの食事は牧草を主食にし、ペレットや生野菜を少量与えるように しましょう。牧草は奥歯ですりつぶしながら食べなければならないので 歯や胃腸の健康維持のためにとてもよいはたらきをします。

また、金網ゲージを異常にかじるうさぎさんがいますが、これも 歯の片磨耗につながります。大きめの水槽や衣装ケースなどのかじれない入れ物を考慮するべきでしょう。

ウサギさんの食欲が極端に落ちたら診察を受けるようにしてください。
また柔らかいものしか食べなくなった、というのも要注意です。

治療は麻酔をかけて歯を一部削ります。一度噛み合わせが狂うと定期的に歯を削らないといけない場合が殆どです。
日頃から食事には十分配慮しましょう。

食事管理について

2.0Kgの大人のウサギで1日に168kcal 2.5kgで200kcal 3.0kgで228kcal。成長期だと、それぞれ約2倍。

 

ペレット:ペレットばかりだと臼歯がすりへらないので良くないです。ハードタイプよりはソフトタイプ。与える量は体重の1.5%以下(2kgのウサギで1日30gまで)に抑えましょう。あとは牧草を好きなだけたべさせること。ミックスペレットはダメです。


牧草:基本はチモシー(たんぱく含有量9%程度)。アルファルファはたんぱく含量が高く14%、繊維分は両方とも30%程度。他に、オーツヘイ、オー チャードグラスなどが選択できます。成長期はたんぱく含量の多いアルファルファのほうが好ましいです。歯と腸内細菌の状態を良好に保つためには欠かせない 食材です。いつでも、好きなだけ食べられるようにしておきましょう。


果物、野菜:ペレットや牧草を食べていれば栄養的な意義は少ないので必ずしも与える必要はないです。飼い主とのコミュニケーションツールとして。炭水化 物が多く含まれるイモ類やバナナなどはやめておきましょう。小松菜、キャベツ、ニンジンなどを下痢しない程度に少量与えることができます。

 

おやつ、サプリ:基本的には必要ないです。少量をコミュニケーション用に使用。


:1日に体重1kgあたり50~150ml。

 

食欲不振時:粉末状の専用フードがあります。ソフトペレットをふやかして与えることもできます。詳しくは獣医師に相談しましょう。


ウサギの食事の好みの多くは成長期に決まります。ですから、成長期にペレットばかりたべていると、大人になって、牧草主体の食事に変更してもなかなか食べてくれません。子供のころから主食は必ず牧草にしてください。

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